
私どもアロマギフトも数年前までは化粧品、アロマ製品などオリジナルの商品なんて作ったことが無い小規模な事業者でした。
何社も何社も相談したり、時には海外の工場見学もしたり、色々試行錯誤して個人でも対応してくれる事業者さんを捜し歩きました。
結論としては、OEMは便利です。しかし、リスクも内在していることがわかりました。受託企業には得意不得意もあるし、あとは担当者さんの能力や、工場のラインの繁閑にめちゃめちゃ左右されるってことがわかりました。
本業ではない皆さんにとっては、どのOEM事業者に相談したらよいの?って気持ちでいっぱいかと思います。
昨年に流行したコロナ禍では、エタノールが一気に消えてしまったり、ガラス容器が消えて、入荷まで6か月以上納期がズレ込んだりもしました。
安いOEM製品を作っても、ではその工場の生産が止まってしまったら?
担当者が変わったら前と同じ価格でできるのか?
とか不安だらけな状況がありました。
そこで、皆さんの気持ちが痛いほどわかる弊社アロマギフトが、少しでもOEMの受託企業側の気持ちをオープンにすることで、スムーズに交渉をしてもらえないか、ということでこのコラムを公開しています。
ではさっそく本題に入ります。
化粧品やアロマアイテムを作る際に、準備しておくことがあります。
単純に、問い合わせをしても、結局何度もやり取りを行うことで、
納期が遅れてしまうから、事前に準備しておきましょう。
1.何を作りたいか
2.ロット
3.予算と目標から逆算して単価を決める
4.納期
5.本気で作りたいという意思がすべて
順番に説明しますね。
1.何を作りたいか
とても大事です。
OEMの問い合わせをするには何か理由があったはずです。
例えば、自社商品に関連した化粧品を作って収益を上げたい、とか
最近流行している人気な商品に似たようなものを作ってみたい。とか
ふわっと、化粧品が作りたい・・って言われても受託企業は困ってしまいます。
そんな時は、気に入った商品を実際に持参頂くのもひとつの手です。
もちろん商標や権利関係には注意する必要はありますが、販売手法やブランディングの方法などもイメージしやすくなるし、受託企業からも商品の提案をしやすくなります。
全く同じものを作りたい!というのは出来かねますのでご了承くださいね。
数社OEMの相談をしていくと、だんだんと”相談慣れ”をするので、お時間がある方は一度問い合わせを何件かトライしてみてください。ただし明らかな冷やかしや相見積もりは迷惑行為なのでやめてくださいね。
2.ロット
一番気になると思われるロット。
ミニマムロット(必要最小生産個数)を気にする方が多いです。
たしかに、1万個化粧品を作って、ずーっと売れずに在庫になると困るから、100個とかで作りたい!というケースが非常に多いです。
私は一部の条件下だとこれは正解ですが、ほとんどの場合ではミニマムロットは避けるべき、と考えます。
ミニマムロットで行うケースというのは、
・クラウドファンディングや助成金や補助事業で予算がすでに確定している方
・既存事業のノベルティグッズを目的とした人
・2回目の発注の前に、マーケティングとして作る方
共通しているのは、いずれも収益ではなく、世に出すことが第一目的、ということ。
一旦最小ロットについて軽く説明します。
ミニマムロット(最小ロット)とは
通常、我々のようなOEMを引き受ける事業者(=受託者)は、原料を仕入れて、利益を乗せてクライアント様に商品を提供します。

例えば、50kg程度を一気に生産できる化粧品製造用の釜があるとします。
大体まとめて原料は作られます。
そして、ハンドクリームの1本あたり50g入りとします。
つまり、1回の釜から50kg(50,000g)÷50g=1,000個作る能力があるということです。
原料自体は変動費なので、個数が増えようが減ろうが大差はあまりありません。
問題は固定費です。
その釜を回転させるための人件費や工場やライン費用など固定費の按分、そして、次の化粧品を充填するために洗浄する必要があります。
さきほどの1000個作る場合は、ちょうど良い感じで固定費を1000個で按分できますが、もしも100個分、つまり5kg分だけ作るとなるとどうでしょうか。

釜を回す時間や洗浄は同じコストがかかるのに、生産されるのはちょっとだけ。
開いた窯のスペースが非常にもったいないわけです。
物理的には100個で作ることもできますが、100個作った時の1個あたりの単価が、極端に言えば1万円とかになってしまいます。
ですから、最小ロットは1000個、という受託会社が一般的には多い理由のひとつです。
ノベルティなので、1万円ちかくても作りたい!っていう方も中にはいらっしゃいますので、否定はしません。

イラストはX横軸は個数、Y縦軸は単価。右に行けば行くほど安くなります。
しかし、総合計すると生産量が多くなるほど予算も多くなる、という点が難しいです。
で、何を語りたかったかというと、
弊社に問い合わせがある8割以上の方は、「収益の柱」にしたい方が多いです。
企業である以上、利益を出したい、ということです。

単価を安くして、エンドユーザーに購入してもらい、さらにリピートになってもらうことが本来の使命ですよね。
商売用語でも、「薄利多売」と言いますよね。
原価を安くしたら、100個なんてすぐ売り切れます。
結局すぐに200個、300個と作らなきゃその商売自体、やる意味があるのでしょうか?となります。
つまり、強めに言いいますが、「だったら最初から、1000個ぐらい作っておく覚悟が無いと、収益の柱になんかなりませんよ!」っていう話です。
とはいっても、段階的に予算を付けないといきなり数百万円も予算をつぎ込むのは難しいよね・・。と堂々巡りなるケースもあります。
でも、安心してください。OEM受託会社にも様々なので、色々と交渉する方法を紹介します。
そこで次回のテーマはOEM受託企業に伝えておくと便利なのが、総予算です。
>3.予算を決めてから逆算で単価とロットを決める